ようやく涼しくなって嬉しい♪
けど、美味しい物がたくさんの「食欲の秋」。
自分一人ではなかなかコントロールできない「食欲」をどうするのか?
その「食欲」、鍼灸にお任せください!
1.食欲
1-1.食欲って何のため?
食欲とは、細胞レベルでエネルギーや栄養を必要としているときに感じる自然な欲求のこと。
これは食べ物を摂取するための生理的なサインで、体が生きるために必要な機能を維持するための大切な仕組みです。
食欲によって得られるものは…
①エネルギー補給:日常生活や運動、思考などの活動に必要なエネルギーを供給するために不可欠。食欲があることで、食事をし、エネルギーを補給できます。
②栄養バランス維持:生命活動を維持するために不足した栄養素を得ることが出来ます。
③生理的なリズムのサポート:食事の時間で生活リズムを調えることが出来ます。
④ココロとカラダの健康維持:正常な食欲は健康な証拠。ココロとカラダに不調があると食欲に変化が現れます。
1-2.食欲に影響を与えるもの
1. 生理的要因
ホルモンバランス
食欲をコントロールするホルモンには、いくつかの重要なものがあります。
例えば、「グレリン」は胃から分泌され、食欲を増進させる働きがあります。一方、「レプチン」は脂肪細胞から分泌され、満腹感を促すことで食欲を抑えます。これらのホルモンのバランスが崩れると、食欲が増減します。
また、血糖値を下げるホルモン「インスリン」や抗ストレスホルモン「コルチゾール」なども食欲に影響を与えます。
血糖値の変動
血糖値が低下すると、体はエネルギー不足を感じて食欲を刺激します。
逆に、血糖値が安定しているときには満腹感が続き、食欲が抑えられます。
消化器系の状態
胃腸の状態も食欲に影響します。胃が空っぽのときには、胃壁が伸縮して食欲を
感じさせます。また、消化不良や胃痛などがあると、食欲が低下することがありま
す。
2. 心理的要因
ストレス
ストレスが高いと、食欲に変化が現れやすくなります。ストレスを感じると、体は「コルチゾール」というホルモンを分泌しますが、これは食欲を増進させる効果が
あります。これにより、過食や「ストレス食い」が起こることがあります。
一方、強い不安や緊張が続くと、逆に食欲が減退することもあります。
感情の変動
感情の変化、例えば悲しみや喜び、孤独感などが食欲に直接影響を与えることが
あります。感情的な理由で食欲が増減することを「感情的食欲」と呼びます。
3. 環境的要因
食事の見た目や香り
美味しそうな料理の香りや見た目が食欲を刺激します。また、食べ物の温度や食感
なども食欲に影響を与える要因です。
食事のタイミング
食事の時間が不規則だったり、食事間隔が長すぎたりすると、食欲が増減します。
規則正しい食事のリズムを持つことで、食欲も安定しやすくなります。
周囲の人の影響
食事をとる環境や一緒に食べる人も食欲に影響を与えます。例えば、友人や家族と
楽しく食事をすると食欲が増進されやすいです。
気温
気温変動は、体温維持に大きく影響するため、自律神経の働きを乱します。
夏は、湿度が高く発汗しにくいため自律神経が過剰に働き、食欲の低下を引き起こし
ます。気温が低い時や急激な低下は、体温維持のためにエネルギーを必要とするた
め、気温差の大きい秋や気温の低い冬は食欲が増します。
4. その他の要因
睡眠の質と量
睡眠不足は食欲ホルモンのバランスを崩し、食欲を増進させることが知られていま
す。特に、寝不足のときには食欲増進ホルモン「グレリン」が増え、食欲抑制ホルモ
ン「レプチン」が減るため、食欲が増えやすくなります。
年齢
年齢によっても食欲は変わります。一般的に、若い人のほうが代謝が高いため食欲も
旺盛ですが、年を重ねると食欲が減少することが多いです。
これらの要因が複雑に絡み合い、個人の食欲に影響を与えます。理解することで、食欲のコントロールや健康管理に役立つことが期待できますよ。
2. 食欲抑制に対する鍼灸の効果
ホルモンバランスの調整:
鍼灸は、体内のホルモンバランスを整えることで、食欲をコントロールするのに役立
ちます。例えば、食欲を刺激するホルモンである「グレリン」や、満腹感を感じさせ
る「レプチン」のバランスを改善するとされています。
ストレスの軽減:
ストレスが原因で過食に陥ることが多いため、鍼灸によるリラックス効果が、ストレスを軽減し、結果的に食欲を抑える助けとなります。特定のツボを刺激することで、神経系に働きかけ、心身の緊張を和らげます。
消化機能の調整
鍼灸は胃腸の働きを整える効果もあり、消化不良や食べ過ぎを防ぐのに役立ちます。消化がスムーズに行われることで、食事の満足感が高まり、過剰な食欲を抑える効果が期待できます。
エネルギー代謝の向上
特定のツボを刺激することで、体のエネルギー代謝を促進し、体内の「気」の流れを整えます。これにより、余分な食事を摂らなくてもエネルギーが効率的に使われるようになります。
これらの効果を組み合わせることで、鍼灸は自然で穏やかな方法で食欲のコントロールをサポートします。
3. 食欲コントロール鍼灸:実際の施術の流れ
①ココロとカラダの状態をチェック。
生活リズムや習慣、食生活(嗜好や食事時間など)、体質を中心に、身体に現れている症状、食とココロの状態、生理周期、思考の癖などを伺います。
②個別のアプローチその1:施術内容の決定&確認
カウンセリングにより、食欲に与える要因に合わせた鍼灸治療をご案内。
ご納得いただけたら、施術をスタート。
③個別のアプローチその2:施術の調整
腹診やツボの反応を見ながら、鍼・灸を行うツボや経絡を再度検討し、施術内容の調整を行います。
4. 食欲コントロール鍼灸を受ける際の注意点
〈施術前〉
・食事は1~2時間前に:空腹・満腹すぎるとリラックスが出来ないため。
・適度な水分補給:適度に水分を取ることで循環しやすくなり、また、施術後の老廃物の排出を高めます。
・アルコールやカフェインは避ける:身体の感覚を鈍らせたり、過剰になるため禁物です。
・リラックス:緊張は効果を半減させます。効果があるからと言って、「鍼灸がコワイ」と言う場合は、刺さない方法や刺さない鍼がありますのでお声がけください。
〈施術後〉
・トイレに行く:施術の反応により、代謝が高まっています。老廃物の排出力も高まっているので、施術後はトイレへ
・水分補給:代謝を行う際には水分を要します。鍼灸によってアップした代謝のサポートのためにも水分補給をしましょう。
・アルコールやカフェインは避ける:全身の巡りが良くなっているため、酔いやすくなったり覚醒しやすくなっています。また、アルコールやカフェインの分解に水分やミネラル・ビタミンが使用されます。カラダの回復が遅くなり、効果が半減します。飲まないのがおススメ。
・過度な食事制限を避ける:食欲のコントロールは、食欲を調えることを意味しています。カラダからのサインに沿った食事(量)を摂りましょう
準備および対策をしておくことで、鍼灸の施術がより効果的かつ維持でき、心地よい時間を過ごすことができるでしょう。
5. 鍼灸の他にできること
〈食事療法〉
・バランスの良い食事:彩りを意識すると様々な食材を食べることが出来、ビタミンやミネラルのバランスも自然と取れるようになります。
・サプリメントの利用:カウンセリング時に伺った食事内容やカラダの症状、お悩み症状から不足しがちな栄養素が分かります。日ごろの食事では補いにくい栄養はサプリメントの利用が効率的です。
〈運動〉
軽い運動でも血糖値への変化を起こすことが出来るので、食欲コントロールに有効です。
〈セルフケア:食欲抑制におススメのツボ〉
特に食欲を抑えたいときにおススメのツボをご紹介。食欲の平衡を保つツボでもあります。
●神門(しんもん)
ココロの安定とストレスに効果的なツボ。イラっとした時や何となく食べちゃうときにおススメです。
●胃・脾・大腸区
手の平側。生命線に沿ったあたりをまんべんなく刺激することで食欲抑制効果があります。
●耳のツボ(神門(しんもん)・胃点(いてん)・飢点(きてん))
神門はストレス調整、胃点と飢点は食欲を調整、飢点は特に食欲を抑えると言われています。
6. まとめ
食欲をコントロールすることで、必要な栄養を摂ることの他にカラダの不調改善に必要なホルモンや神経伝達物質、酵素の生成を助けることが出来るようになり、また、内臓器の機能を正常に働かせるエネルギーも補う事が出来ます。
結果、QOLの向上や維持に大きな影響を与えます。
鍼灸は、副作用も少なく、自然な形で食欲をコントロールすることが出来るので、取り入れてみてはいかがでしょうか?
また、ダイエットを更なる目標としてお持ちの場合は、アロマトリートメントによるケアの併用も大きなサポートとなり、目標達成の近道になります。
Pranaでは、食事サポートの1つとして個人個人に合わせた「腸活酵素ファスティング」も可能です。
食べることがゴールではありません。腸内環境を調えることで、栄養素をしっかり吸収することが食欲コントロールにも繋がります。
ファスティングカウンセラーによるカウンセリングのもと行いますので、安心して行えますよ。
また、ダイエットをご希望の方には、「痩身・経絡リンパドレナージュ」によるアロマセラピーを行っております。(アロマセラピーの料金のみ)
気になる方やご希望の方はお声がけくださいね。
秋の味覚を心置きなく楽しみましょう!
Komentáře