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執筆者の写真ココロとカラダのアロマ鍼灸師 Mamiko

危ない肩こりとは?

ココロとカラダのBestbalanceへ

寒くて体に力が抜けないアロマ鍼灸師のMamikoです。


『 日々の姿勢・習慣・癖 = 生活習慣 = 生活習慣病 』

ということで

『肩こりは生活習慣病』と書きましたが、気を付けたい肩こりもあるのでまとめておきたいと思います。


というのも以前、俳優の方で背中の痛みでマッサージを受けていたが、一向に変化せず、その後、大動脈解離でお亡くなりになったということがありました。


背中の痛みなので、肩こりとは違いますが、部位によっては内臓疾患も視野に入れてケア・鍼灸治療を行う必要があることを改めて考えさせられたニュースです。


こういった見極めを行うためにビフォーカウンセリングや既往歴、生活リズムや習慣、植生活などを伺い判断をしているのですが、ご自身の中でも、生活習慣などを見直して、日ごろの姿勢や癖によるものなのか?果たして内蔵疾患なのか?の目安にしていただけたらと思います。



1.肩こりの原因

まずは、やはりこちら

① 肩周辺の筋肉や靭帯・関節に原因がある場合

例えば「五十肩・四十肩(本当は、肩関節周囲炎と言います。)」は、肩関節の周りの組織に炎症が生じることによる症状です。

通常の肩こり痛とは異なり、肩の関節を動かすことで激しい痛みが生じるほか、動かしにくい(腕が水平より上に上がりにくい)、肩周辺にこわばりを感じることがあります。

実は、原因がわからないのですが、40~50代に多く見られるので五十肩・四十肩と言われます。

一時期は痛みが強く、どうにもなりませんが、やがて落ち着きます。

その間、様子を見ながら体操や鍼灸ケアなどを行うことをおススメしています。

また、野球やバレーボールなど投球動作の多いスポーツをしている方に多く見られる「腱板断裂」は、上腕の骨と肩甲骨とをつなぐ腱が切れてしまった状態で、肩を動かすときに痛みを感じるほか、肩を上げる時に力が入らないなどの特徴があります。

ある程度の期間安静にするほか手術治療などがあります。

こちらは整形外科を受診することをおススメします。

術後のリハビリの一つとして、鍼灸ケアをすることがあります。


② 首や肩の骨が原因の肩こり痛

「頚椎症」や「椎間板ヘルニア」などの脊柱の病気の症状として、肩こり痛が現れていることがあります。


「頸椎症」の場合、症状が進むと後頭部の痛みや手足の重圧感、脱力感、腕や指の麻痺、感覚障害(触れたとき感覚や温度の感覚など左右で差異を確認します)などの重い症状が現れます。

「椎間板ヘルニア」の場合は、首を後ろに反らすと激しい痛みが生じます。「頚椎症」同様の症状のほかまた背中にもしびれや重圧感といった症状が現れます。


首からは腕の感覚や運動神経が左右出ているので、左右差があることも多く、また、感覚障害などは指によって異なります。


レントゲンやMRIなどによって、椎間板の状態や神経・血管の圧迫状態などを見て診断されます。



そして、



③ 内臓疾患が原因の肩こり痛

内臓疾患が原因の肩こり。


この場合は、肩以外の部位にも痛みや違和感などの症状が出ます。


例えば

・「脳動脈(心臓から首を通って脳へつながる血管)瘤」:頭痛やめまい・吐き気など。

・「狭心症」や「心筋梗塞」:左胸の他、左肩や左腕、胸背部にも強い痛み


脳や心臓に原因があるので、血行促進を促すことはキケンなこともあります。


そのほか、「糖尿病」「高血圧」「胆石症」なども肩こりの症状を伴うことがあります。

内臓疾患なので、肩だけに注視することなく、全身を見る・診る必要があります。


④ ココロの状態


実は、ココロの状態・うつ状態でも肩こりは起こります。

「ニワトリとタマゴ」的な感じですが。

というのも、神経が関わっているから。


運動や感覚神経以外に自律神経も首から腰の脊柱に沿い、各器官へ伸びています。

なので、①②が原因で自律神経系に影響が出て、ココロとカラダのバランスが崩れることがあるのです。


ココロのバランスを崩すときは、「動きが少ない」もしくは「動き過ぎ」で起こることがあります。

仕事が忙しくて、プライベートを楽しめない。

動きが少ない=プライベートが行えない 動き過ぎ=仕事のし過ぎ

です。


ココロの状態は、自分自身では気が付かないことが多いです。

自分で正しいと思っていることが実は負担になっていることもあるので。

ライフスタイルやリズムを見直してみることも良いかもしれません。



2.鍼灸院や整形外科を受診する前に必要なこと



「日ごろからカラダのサインをキャッチすること」です。

ただ、

「肩こりがつらい・・・」

だけでなく、


まず必要なのは、

*いつから?

*症状が出始めたときの行動は?

原因の起点は必ずあります。

痛みなどは「何かをしたら」起こることが多いですが、今でいえば、リモートが開始されて「カラダを動かす機会が減ったから」が起点のこともあります。


そして、

*痛みが出る時に特定の動きがあるのか?

*時間や行動(首を後ろに倒す、腕を上げる、長時間のPC作業後、運動後、重い荷物を持つと起こるなど)の前後など、どんな時に症状が出るのか?症状が増すのか?

*冷やす(長時間屋外にいる、冷気にあたる、風にあたるなど)or 温める(お風呂など)時の症状の変化は?

*肩こりがつらいときの頭痛、吐き気などは?

*天気(気圧)変化や季節変化の時は?

*左右差はあるのか?

*仕事の状況(内容や忙しさなど)やプライベートの状況は?

*睡眠時間は?

*便通は?

*食欲や食事の状況は?

*軽減する行動は?

*(女性の場合)生理周期との関係は?


などです。(書ききれていない気が…)

これらは、鍼灸院でも整形外科でも質問される内容だと思います。

そのほかに徒手検査(一定の動きをする・させることで症状の出る部位を確認し、診断の目安とする検査方法)を行います。


ちなみにココロの状態は、検査ではわかりませんので、状況をみて、突っ込んだ質問をすることがありますので、ご了承くださいね。


3.アロマセラピー・鍼灸治療にできること



もちろん、骨や腱、靭帯などカラダの構造を治すことはできません。


でも、リハビリや筋肉ケアは可能です。


特にアロマセラピーは、香りが脳を刺激することでリラックスし、副交感神経を優位にすることで高ぶった状態を整えたり、経皮吸収されることで血行・リンパ液促進なども期待でき、また筋肉をほぐすことが出来ます。

肌にスキンタッチの効果も絶大です。


鍼灸治療は、直接アプローチするほか遠隔治療(痛み部位とは違う部位に治療すること)、神経伝達による効果もエビデンスとして挙げられていますが、なんといっても鍼灸治療は「心身一如」「ココロとカラダは一つ」がベースですから、全身を見・診て、治療を進めます。

なので、段階を踏むことがあります。

一気に治すことも必要ですが、ちょっと遠回りしているんじゃない?と思うようなこともあるかもしれません。

でも、根本的な解決にならないことが多いので、結果、遠回りなのです。


なので、私は、

症状を緩和すると同時に自身のサインをキャッチできるココロとカラダになることを目指して、アロマセラピー鍼灸治療を行っています。

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